壱岐焼酎全蔵見学ツアーが大盛況

リンク: 壱岐焼酎 ファン堪能 初の蔵元巡り / 西日本新聞.

壱岐焼酎を醸す全7蔵を30分間隔で運行する専用バスを用意し、一人2000円でパスポートを買えばそのバスを利用して、好きなペースで蔵を見学できるという大変に楽しいツアーが開催されたという話題です。地元では観光ターゲットになりますし、蔵の宣伝にもつながり、参加者は地場の料理も楽しめるという、全てが得をする大変に有意義なツアーだと思います。
以前どこかの飲み会の話で、横浜野毛の居酒屋・バーにいろいろな蔵元が一人ずついて、それぞれの店を巡ると蔵元と話ができ、さらにその蔵の地元料理が楽しめる飲み会なんて面白いよね、という話をしていましたが、これの地元バージョンともいえますね。球磨焼酎など、ほかの地域でもぜひ検討して頂きたい試みだと思います。また、その際は是非とも大都市圏から飛行機とホテルをセットにしたツアーも仕立てて頂ければさらに観光客が訪れるのではないでしょうか。
来年以降も引き続き開催されることを願います。

被災地の米と水で米焼酎を作って支援する長崎の霧氷酒造

リンク:朝日新聞デジタル:宮古産の米と水で焼酎、長崎で醸す 岩手 - 食と料理

長崎県の霧氷酒造が東日本大震災で被災した岩手県宮古市の得意先である山清商店という酒販店を支援するために宮古の米ばかりか水まで取り寄せて米焼酎を仕込んだ、という話題です。震災からまもなく1年が経とうとしていますが、この時期に必要なことはこうした商売を通じて被災地を支援するということです。青森の雪に放射性物質がついてるなどという被害妄想で沖縄の子どもたちが行き遊びをする貴重な機会が奪われなどという大変に情けないニュースが流れてしまうくらい、非科学的な感情論が蔓延しています。日本国内でこんな状況なのですから当然諸外国ではもっとひどいはずで、輸出産業が中核である日本経済を考えたとき、我々一人一人がこうした感情論ではなく、科学的根拠に基づいた冷静な判断をしていくことでしか風評被害を撲滅することは困難です。
今回、霧氷酒造はきちんとした検査を通過している米と水を使用して米焼酎を仕込みました。以前ご紹介した「風評被害が怖い」といって関東の農家から鹿児島の農家に芋の調達先を変えてしまった蔵元はこのニュースを見て何を思うのでしょうか。そしてそれを何も考えずに報道してしまった鹿児島の報道機関は何を思うのでしょうか。もう一度、風評被害を撲滅するために我々ができることをしっかりと考えてほしいものです。

ジェトロが主催する初の大規模試飲会がニューヨークで開催される

リンク:時事ドットコム:「焼酎」知名度アップを=NYで初の試飲会-ジェトロ
リンク:日本の焼酎 ニューヨーカーの反応は:ニュースモーニングサテライト:テレビ東京

日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する初めての業者向け大規模試飲会がニューヨークで開催されたという話題です。以前から書いておりますように日本文化を海外に伝えるという視点で考えれば、本格焼酎の輸出というのは重要な課題であるといえます。特に韓国のソジュが市場を席巻しつつある状況では、日本の焼酎文化が誤って解釈されかねず、積極的に普及活動を行うべきだと思います。日本酒の輸出が過去最高を記録している現在、日本酒と本格焼酎の試飲会を同時開催して、日本酒と本格焼酎という2つの酒が日本の国酒として存在しているということをアピールしていくのも良いのではないかと思います。ジェトロには今後も期待したいところです。

風評被害対策は地道な検査と広報が一番という見本(日本酒輸出量過去最高更新)

リンク:日本酒:昨年輸出量、過去最高 原発事故で一時規制→検査で安心感広がる - 毎日jp(毎日新聞)

福島第一原発の事故があり、日本産品が諸外国に売れなくなった2011年でしたが、なんと日本酒は輸出量が史上最高を更新した、というニュースです。
もちろん、この数年続く、海外における日本酒ブームの影響があるとはいえ、この状況の中で過去最高を更新というのは大変なものです。以前の記事でも触れたように国内でも風評被害に惑わされ、検査をして理解をもらう方向ではなく、芋の入手先を買えることでかわそうとする蔵すらある中で日本酒の各蔵元は検査結果を地道に伝える努力をし続けたことによってこの状況を作り出したわけです。今までの関係は無視して変えてしまうこと事態を良くしようとする蔵と今までの付き合いは変えずに地道に理解してもらうことで事態を良くしようという蔵、このことは数年後、十数年後に大きな違いになって表れてくるでしょう。

今回の状況を作り出した関係各位の努力に深く頭を下げたいと思います。

大分県酒造組合などの主催で平成23酒造年度県内産新酒利き酒会が開催される

リンク: 焼酎の新酒利き酒会 県酒造組合など【大分のニュース】- 大分合同新聞.

大分県酒造組合と大分県本格焼酎技術研究会の共催で平成23酒造年度に大分県内で醸された本格焼酎の新酒利き酒会が開催されたという話題です。今回の参加は大分県内に所在する18の蔵となったようです。宮崎県と同様に大分県でも優等賞などの発表はなく、3月に行われる熊本国税局主催の鑑評会が本番ということのようです。
大分は長年守り続けてきた本格焼酎出荷量ナンバーワンの地位がおそらく今酒造年度に三和酒類から霧島酒造へ移るといわれており、全体的に若干影が薄くなっています。
いい焼酎がたくさん醸されている土地ですので、こうした場での情報交換を通じて、元気になっていってくれれば、と願います。

平成23酒造年度鹿児島県本格焼酎鑑評会

BLOGを始めてからほぼ毎年ご紹介している鹿児島県本格焼酎鑑評会の結果ですが、今年も発表になりましたのでBLOGにてご紹介致します。平成23酒造年度の鹿児島県本格焼酎鑑評会各部門の総裁賞代表受賞の蔵は以下の通りです。()内は受賞銘柄。


また、杜氏代表受賞は山元酒造(蔵の神)と決まりました。

受賞された各蔵の皆様おめでとうございました。

なお、受賞全銘柄については鹿児島県酒造組合平成23酒造年度鹿児島県本格焼酎鑑評会表彰式にてご確認下さい。

ニューヨーク初の焼酎・泡盛利き酒コンテスト開催

リンク: ニューヨークで「焼酎と泡盛 利き酒コンテスト」初開催へ-舌の記憶力競う - ニューヨーク経済新聞.

アメリカ・ニューヨークで本格焼酎と泡盛の利き酒コンテストが始めて開催されます。アメリカではアルコールに関する規制が大変に厳しく、日本で想像する以上にこうしたアルコールにまつわるイベントを開催するのは難しいことなのですが、今回は一年掛けて準備をしてきたことで認められたようです。
第三次焼酎ブームが終わり、焼酎蔵の今後を考えると日本国外での普及というのは重要なことになってきます。特に現在は韓国メーカーがSojuの積極的な輸出を行っており、諸外国ではSojuとShochuを同一のものだという認識が広がりつつあります。Sojuが日本の酒税法でいうところの「連続式蒸留焼酎」なのに対して、Shochuは「単式蒸留焼酎」であり、またSojuは糖類や香料が添加されているのに対して、Shochuはそうした添加は現在では一切ないなど、大きく違う酒類です。輸出の利便性から日本の焼酎蔵の中にはShochuをすでに普及が進んでいるSoju扱いで輸出しているケースも存在していますが、それでは日本のShochuブランドが確立できないどころか、連続式蒸留で安価に出来るSojuに価格面などで対抗され、結果として撤退の憂き目を見かねない危険な行為です。時間がかかったとしても今回のようなイベントを通じて、SojuとShochuは大きく異なるのだということを啓蒙・普及させていってほしいと願います。

2012/02/14追記.一部で今回のイベントを「ニューヨーク初の焼酎試飲会」と報じているケースがありますが、焼酎の試飲会は例えば当BLOGでも2004年6月7日に「ニューヨークで本格焼酎の試飲会」としてご紹介した企画のようにこれまで多数実施されています。今回は試飲会として初めてなのではなく、利き酒コンテストという一般参加型のイベントとしてはじめて、ということになりますので、お間違いのないようにお願いします。

宮崎県酒造組合主催で平成23酒造年度県内産焼酎鑑評会が開催される

リンク: 焼酎:137点、出来栄えは 県酒造組合が鑑評会 /宮崎 - 毎日jp(毎日新聞).

宮崎県酒造組合主催の鑑評会が開催されたという話題です。鹿児島県では、鑑評会の結果を広く公表し、さらに優等賞などの発表も行っていますが、宮崎県は優劣をつけるのではなく、各蔵の技術向上を目的としており、それぞれの焼酎について、四段階評価のみをつけ、それを蔵へ通知するというシンプルな鑑評会となっています。そのため、細かい評価は不明ですが、参加した蔵にとっては客観的なデータをもとに酒質を確かめる機会となっています。今や本格焼酎業界最大手となった霧島酒造を始め、宮崎県の焼酎は全体としては勢いがありますので、今回の結果でさらにおいしい焼酎が飲めることを期待したいものです。

宮城の米で仕込んで被災地を支援する天吹酒造

リンク: 被災地支援 宮城の米で酒造り 天吹酒造/佐賀のニュース :佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの.

東日本大震災で大きな被害を受けた東北の農業、さらに福島第一原発の事故による風評被害も受け、再開の見通しすら立たないところが数多く存在しています。そうした東北の米作りを酒蔵という立場から支援しようという蔵が現れました。佐賀県三養基郡みやき町の天吹酒造です。
天吹酒造は早くから花酵母による仕込を行うなど先進的な取り組みを実践している一方で、300年という伝統も大切に生かしていることで知られ、地元のみならず大都市圏にもファンの多い蔵元です。その天吹酒造が宮城県で生産され、大手から引き取ってもらえなかった「イセヒカリ」で、被災地支援の酒を仕込むことを決めました。
酒造りは農業と密接につながっています。地酒である日本酒も焼酎も蔵の地元で生産されたものを使うのが一番です。しかし、農業と密接につながっているが故に今回のような大災害が発生した際には地元の機能が回復していくまでは、農業はつらい立場におかれます。そうしたとき、酒造りが文化であることを本当に理解している蔵であれば、何らかの形で農家の支援を行うと思います。特に今回のような放射性物質という目に見えないものは、正しく検査を行い、安全であることが証明した上で、それを消費者へ伝えていく努力を多くの関係者が行うことが直接的間接的に風評被害の撲滅につながり、被災地の支援になります。「放射性物質が怖い」と安全性を伝える努力もせずに従来付き合いのあった農家を縁を切って、鹿児島の芋を使って、風評被害の拡大に手を貸してしまうような蔵には到底理解の出来ないことかもしれませんが、それが地に根付いた文化としての酒造りではないかと思います。
出来た酒は予約販売されるとのことですので、興味のある方はぜひ天吹酒造までご確認ください。

栃木県那須烏山で栗焼酎の開発が進む

リンク: クリ焼酎:醸造始まる 念願の商品化に一歩 農業振興事務所と白相酒造協力--那須烏山 /栃木 - 毎日jp(毎日新聞).

第三次焼酎ブームがもたらしたメリットのひとつに全国各地でそれぞれの土地の名産品を使った焼酎が生産されるようになった、というものがあります。
栗焼酎はいまや高知県が名産地となっていますが、栗自体は全国各地に産地が分布しています。日本人の味覚の代表だけあって、栗の品種もさまざまでそれぞれの地域における名産品です。そんな中のひとつである栃木の那須烏山市で栗焼酎の試験醸造が続いているという話題です。
新しい名産品を作るというのは大変な努力が必要ですが、ぜひとも数年後には地元ならではのお土産として軌道に乗ってくれることを祈念しております。