焼酎はカロリーゼロ?むしろカロリー高め?

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本格焼酎はダイエットにむいたアルコールだ、とよくいわれます。一方でアルコールとしてはカロリーが高めだとも言われます。果たしてどちらが正しいのでしょうか。

1.カロリーとは

そもそもよくいわれる「カロリー」とはなんでしょうか。
カロリーとは水を温度を上げるのに必要なエネルギーの単位を示しています。基準値は1ミリリットルの水を1度上げるのに必要なエネルギー量となっており、これを1カロリーとしています。
人間が活動する場合にもエネルギーを消費していますが、これもカロリーと呼びます。1カロリーの運動をするためには1カロリーの食料を摂取吸収している必要がある、という考え方です。水の温度を上げるのと異なり、人体の場合、エネルギーの摂取と消費は同時に行われるとは限りません。そこで、人体ではあらかじめ取得したエネルギーを貯蓄しておくことが出来るようになっています。このバランスが崩れると貯蓄が増えて太ってしまったり、足りなくて痩せていったりするわけです。

2.焼酎はカロリーゼロ?

このカロリーは焼酎の場合、どの程度になるのでしょうか。ダイエット本などでは「本格焼酎のカロリーはゼロ」という記述が散見されますが、本格焼酎にもカロリーはあります。他のアルコール飲料と比較して、取り立てて少ないというわけではありません。むしろ100mlあたりのカロリーではビールやワインのほうが少なくなります。
だからといって、実は焼酎は太りやすいんだ!というのもまた違います。ここでいうカロリーはお酒に含まれているアルコールの量、すなわち、アルコール度数によって左右されるのです。本格焼酎をストレートでビールと同じ量のまれる方というのはおそらくほとんどいらっしゃらないと思います。たいていは水やお湯で割ったり、ロックの場合にはビールよりも飲む量は少なくなるでしょう。ですので、実際にはどのアルコールもカロリー自体は余り変わらない、と考えて頂ければ問題はありません。

3.焼酎は糖質がゼロ!

では、なぜ焼酎はダイエットに良いといわれるのでしょうか。焼酎は蒸留酒といいまして、アルコールを含んだ液体や固体を熱して気体にしてアルコール分だけを取り出したお酒です。蒸留でアルコールや香味は取り出せますが、糖質は蒸留した気体では取り出すことが出来ません。そのため、焼酎には糖質が含まれないのです。これはどんな原材料でも同じで、黒糖という等の固まりから作られる黒糖焼酎でも同様です。黒糖焼酎は黒糖の甘い香りと独特の風味が特色の奄美群島における特産品ですが、黒糖の甘い香りがするにもかかわらず、糖質がゼロという画期的なアルコールということになります。
糖質も当然のことながら分解されてカロリーとなります。糖質がゼロであるならばカロリーもゼロとなります。
そして、冒頭で説明しましたアルコールに含まれるカロリーですが、こちらは体内に入ると貯蓄されることなく、すぐに熱量になってしまう特別なカロリーです。俗に「エンプティカロリー」などともいわれます。お酒を飲むと体が熱くなる経験をされた方は多いと思いますが、これは摂取したアルコールのカロリーがすぐに熱に変化しているために生じる現象です。血行が良くなるのも摂取したアルコールがすぐ熱にかわり体内から温められることで血流が良くなる、という流れです。
ダイエット本ではこの部分を踏まえて、(体内に貯蓄される)カロリーゼロ、という意味でこのように記しているのです。

4.但し注意点も

このように焼酎は糖質がゼロですので、ダイエット中の方にはかなりお薦めなアルコールといえます。しかし、焼酎を飲むときについついつまんでしまうおつまみ、こちらは当然糖質や脂質があります。焼酎がいくら糖質ゼロだといってもおつまみを食べ過ぎてしまっては元も子もなくなりますので、注意が必要です。

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