球磨焼酎とホルモンで出発進行!(くま川鉄道)

リンク: くま焼酎ホルモン列車運行 くま川鉄道株式会社.
リンク: 焼酎ホルモン列車、くま川鉄道が運行開始 : 鉄道ニュース : 鉄道ひろば : エンタメ : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).
リンク: asahi.com(朝日新聞社):焼酎とホルモン くま鉄走る笑顔 熊本 - 食と料理.
リンク: くま焼酎ホルモン列車が出発進行 / 西日本新聞.

 くま川鉄道はJR肥薩線人吉駅(熊本県人吉市)に隣接した人吉温泉駅から熊本県球磨郡湯前町の湯前駅までを結ぶ第三セクター鉄道です。沿線がちょうど球磨焼酎の醸されている地域であることから毎年、球磨焼酎酒造組合と提携して球磨焼酎が車内で飲み放題という「球磨焼酎列車」を走らせています。今年はそれをさらに拡大して、沿線自治体のひとつである熊本県球磨郡錦町の飲食店が展開する「にしきほるもん街道」とも連携し、球磨焼酎とホルモンというイベント列車が走ることになったものです。
球磨郡錦町は昔から畜産が主力産業のひとつで、球磨畜産農業協同組合の生産地市場である球磨畜産農協市場も錦町にあります。そうした地域色から錦町ではまだ一般的になる前からホルモンを日常的に食べており、町内の飲食店でもホルモンを使った料理が普通に提供されていました。昨今、B級グルメが話題となっていことから錦町飲食店組合加盟飲食店のうち、12店舗が独自のメニューを考案して始めたイベントが「にしきほるもん街道」です。
地元の特産品として名高い球磨焼酎とまだ全国的にはそれほどではないものの地元密着の食材であるホルモンのコラボレーションを地元に密着したくま川鉄道の車内で楽しめる、というのは粋で楽しい企画だと思います。
料金は3900円/人で、現時点では2月10日、2月18日、3月10日、3月24日に運行を予定していますが、事前に25人以上でくま川鉄道へ申し込めば、希望の日に運行してもらえます。なかなかこういう機会はありませんので、社員旅行や友達みんなで行く卒業旅行の行き先として、ぜひ検討していただければ、と思います。詳細の確認や予約申し込みについては、くま川鉄道企画営業課0966-35-7777まで電話するか問い合わせフォームから一週間前までにお願いします。

伊豆・小笠原諸島の島焼酎が楽しめる「第9回島グルメ美食の会」開催

リンク: 第9回 島グルメ美食の会 3月23日(金)開催!|イベント情報|東京愛らんど応援隊.

私も第1回に参加している「島グルメ美食の会」が早くも第9回目の開催となるようです。
大変に好評な企画で毎回抽選となっています。料理も焼酎も楽しめる素敵な企画ですので、時間を空けて参加されることをお奨めいたします。詳細は以下のとおりです。

日付 2012年3月23日(金)
時間 15時~17時
場所 東京愛らんど(竹芝客船ターミナル)
最寄り駅 ゆりかもめ竹芝駅
参加費 3,000円
申込方法 東京愛らんど応援隊ホームページ問い合わせフォームから必要事項を送信するか、郵便番号・住所・氏名・年齢・申込人数を明記した官製はがきを下記問合せ先まで郵送(いずれの申込方法でも申込人数は最大2名まで)

問合せ先 〒107-0052 東京都港区赤坂9-5-27乃木坂ミツワビル2F 東京愛らんど応援隊広報事務局
上記「ホームページ問い合わせフォーム」も利用可能

焼酎粕から保湿成分セラミドが発見される

リンク: 美肌成分:焼酎かすに「発酵セラミド」 佐賀大院生が発見 - 毎日jp(毎日新聞).

今回は「セラミド」という保湿成分が焼酎粕から発見されたという話題です。

日本酒には既に「セラミド」が入っていることが判っていて、酒粕を使用した「酒蔵美人」のような美容ケア商品が多数販売されています。しかし、日本酒のもろみを搾ったあとにのこる酒粕は、粕汁や漬け物など様々な利用方法が存在しており、高品質な酒粕は各方面から争奪戦となっています。
ところが、焼酎のもろみを搾ったあとにのこる焼酎粕は今のところ有効な利用方法が見つからず、厄介者となっています。今回の発見で、セラミドを使用した美容商品は、焼酎粕へシフトすることで現在よりも安価に天然セラミド成分を使用することができるようになる可能性があります。焼酎業界のみならず、美容業界が今回の発見に注目しているのもそこにあります。今後の研究が楽しみです。

健康酒市場を開拓し続ける霧島酒造

リンク: 9500円の高級焼酎 2月発売へ 霧島酒造 / 西日本新聞.

まず、西日本新聞の記事では「焼酎」となっていますが、法的には焼酎ではなくスピリッツです。本文を読むと触れられていますが、見出しは正確ではないのでご注意下さい。

生薬などの薬効成分がある原材料を酒類に漬け込む「薬用酒」(「薬用養命酒」は代表的な製品)が酒類(リキュールあるいはスピリッツ)のみならず薬事法の第2類医薬品(滋養強壮保健薬)としての規制を受けるのに対して、民間療法的な素材を使用した酒類は「薬効作用」を宣伝文句として謳えない代わりに薬事法の規制を受けることなく販売できます。そうした酒類を「健康酒」と呼んでいます。

従来、健康酒のジャンルはそれほど一般的ではなく、「陶陶酒デルカップ」が焼肉店にある程度で、あとは小規模メーカーが販売している程度でした。霧島酒造は、健康に良いとされている原材料を自社生産した焼酎に漬け込み「金霧島」として販売したのを皮切りに「健康酒」市場を積極的に開拓していくスタンスを取っています。

焼酎愛飲家や焼酎ライターは伝統などを重んじるあまり、こうしたチャレンジを消極的に見るきらいがあります。先日の濱田酒造による清酒蔵新設もそうですが、経営体力がある大手がこうした形で新規市場へチャレンジするというのは、中小蔵の販路が拡大していく可能性もあり、大変に重要なことだと思います。このBLOGでは繰り返し書いておりますように大手の蔵と中小の蔵は両輪です。個別化・嗜好の多様化に応えられる中小蔵だけでは市場の拡大は不可能であり、価格訴求や大量生産といったマスの要求に応えられる大手蔵の活躍が非常に重要です。今後の推移を見守りたいと思います。

濱田酒造が鹿児島県内では40年ぶりとなる清酒蔵(日本酒蔵)を設立

リンク: 焼酎蔵元、鹿児島県内では40年ぶり清酒造り : ニュース : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞).
リンク: 焼酎王国・鹿児島に清酒蔵 | NNNニュース.
リンク: 鹿児島に清酒蔵完成 いちき串木野市、40年ぶり - 47NEWS(よんななニュース).

醸界タイムスWeb版: 10月の単式焼酎課税移出数量 4万klで3.4%増加によれば福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県の5県が増加している一方、佐賀県、沖縄県、そして鹿児島県が引き続き減少しています。そうした状況の中で出荷量の増えている数少ない鹿児島の蔵である濱田酒造が清酒(日本酒)の製造研究を行う、というニュースです。一般的には「日本酒」と呼ばれていますが、酒税法などでは「清酒」となっているため、新聞記事などでは全て「清酒」と表記されております。清酒(日本酒)の製造免許は愛知県内にあったグループ会社のものを使用しているようです。讀賣新聞では当面は清酒(日本酒)の製造を通じてノウハウを蓄積し、そのノウハウを本格焼酎へ反映することが目的に運営するので市販は検討していないような記事になっていますが、日テレNEWS24と共同通信の記事では5月くらいの市販を目指しているとあります。

今年中の販売があるなしは別として、これは大変に興味深いことだと思います。dancyuにもよく寄稿している焼酎ライターや鹿児島焼酎を愛飲されている焼酎サイト管理人・居酒屋店主の反応は、ともすれば濱田酒造を揶揄するものばかりですが、焼酎王国である鹿児島で清酒蔵を立ち上げるというのは壮大なチャレンジスピリットではないでしょうか。伝統や文化というのは大切で、そこを忘れてしまってはどうにもならないわけですが、濱田酒造自体は、最新鋭の機械で焼酎作りを行う蔵とともに手作り仕込みの伝統的な蔵も運営していて、そこはまったく問題がない蔵元です。また、焼酎ライターや鹿児島焼酎愛飲家が評価してやまない本坊酒造が出している「タカラボシ地酒」に代表される灰持酒(※)が薩摩藩時代から存在していたように清酒(日本酒)の系譜が鹿児島に全くないわけではなく、伝統という点からも面白い試みだと思います。さらにこのご時世にあえて清酒(日本酒)文化を鹿児島に持ってこようというチャレンジ精神は応援しても良いのではないでしょうか。
この試みがどうなっていくのか、注目したいと思います。

(※)灰持酒(あくもちざけ、あくもちしゅ)......通常の清酒(日本酒)醸造のやり方で仕込んだあと、もろみに草木の灰を投入して作られる酒類の事を指します。灰を入れることでもろみを酸性からアルカリ性へ変化させ、腐造を防ぐ意味合いを持ちます。味わいは清酒(日本酒)に比べて甘みが増し、独特の香りと風合いを持ちます。もろみに灰を入れた酒類はお神酒として奈良地方を中心に奈良時代以前に造られていた黒酒(くろき)までたどる系譜を持っており、清酒(日本酒)もまたルーツをさかのぼると黒酒まで行き着きます。清酒(日本酒)が今のような形になったのは鎌倉時代ごろといわれていることから灰持酒は清酒(日本酒)と兄弟関係にあるといえます。

地元の農産物を使った焼酎造り

リンク: 焼酎原料米を自社生産 壱岐の蔵酒造が県内初 / 西日本新聞.

玄界灘に浮かぶ壱岐島は麦焼酎発祥の地であり、長年独特の麦焼酎が生産されています。米麹に麦を掛けるという独特の製法から「壱岐焼酎」は国際的な産地名保護を受けています。そうした壱岐の蔵元である壱岐の蔵酒造(もとの壱岐焼酎協業組合)が、米麹に使う原料米を島内の契約農家とともに生産しているという話題です。記事には地元の契約農家へ委託して原材料を自社生産するというのは長崎県内の蔵では初めてと書いてありますが、実際には2005年から重家酒造が契約農家とともに生産した壱岐産の山田錦を使用した焼酎を販売しています。今回、壱岐の蔵酒造は農政局に確認した上で「焼酎原料用加工米として事前に申請を行った長崎県内最初の事例」ということを西日本新聞の記者へ伝えたようですが、まず、農政局側が重家酒造の件を確認していたかどうかが曖昧で、その上、西日本新聞の記者が食用と加工用の違いを理解しないままに書いてしまっています。そのため、本当に長崎県内初だったかどうかは今のところ不透明であることを前提にした上でこの記事を読んで頂ければ幸いです。

壱岐の蔵酒造が最初であるかどうかは別として、今回の試みは大変に意義のあるものであるといえます。酒造りは一次産品である農作物をそのまま原材料として用いるという点で農業と直結しています。地元の農家と連携して、地元産の原材料を使用するというのは酒造りの文化そのものを重家酒造や壱岐の蔵酒造が理解されているからです。

さらに今回、重家酒造が山田錦、壱岐の蔵酒造が壱岐の風土と壱岐焼酎の麹作りに適した加工用米をそれぞれ地元農家と連携して生産した上でそれを焼酎にしているという点は特筆すべきことです。放射能関係の風評被害を恐れるあまり長年付き合った農家を切って縁もゆかりもない土地の農作物に切り替えてしまったような蔵元には理解できないかもしれないですが、今後の地酒蔵が求められているのは地元とともに歩む姿勢ではないかと思います。
重家酒造の「ちんぐ」をはじめとする焼酎は家族で生産されている焼酎で麦の香ばしさと米の甘さが両方楽しめ、ファンが多い焼酎蔵です。。壱岐の蔵酒造は、なでしこ酵母を使用した壱岐焼酎「なでしこ」を2002年から販売していますが、これが2011年になでしこジャパンが活躍したことで大変注目されています。こうした壱岐にある7つの蔵が醸している壱岐焼酎がもっと多くの方に飲まれるようになっていってくれることを願います。

宇宙焼酎「宇宙だより」の限定セットが販売中

リンク: 宇宙焼酎12種類 / 西日本新聞.
リンク: 鹿児島大学と酒造会社12社のコラボ 『宇宙だより』 ご案内 南九州酒販.

スペースシャトルで国際宇宙ステーションへ行き、地球へ帰還した酵母と麹を使用した焼酎が販売されます。全部5合瓶(900ml)で残念ながら、単品での販売はなく、セット販売のみ20,400円だそうです。記事には参加しているのがどの蔵か明記されておりませんが、以下の12蔵と確認できましたのでこのBLOGではお知らせいたします。

  • 種子島酒造・久耀
  • 濱田酒造・海童
  • 町田酒造・里の曙
  • 大山甚七商店・天翔宙
  • 薩摩酒造・まんてん
  • 小鹿酒造・小鹿
  • 四元酒造・島乃泉
  • 神酒造・千鶴
  • 本坊酒造・桜島
  • 奄美大島にしかわ酒造・島のナポレオン
  • 上妻酒造・南泉
  • 若潮酒造・さつま若潮

なお、酒のキンコーの特設ページ「宇宙を旅した焼酎」【予約品】宇宙だより 25度 900ml×12本セット」で予約受付をしていますので興味のある方はぜひどうぞ。

※2012/02/04追記 完売してしまったそうです。なお、3月中に各蔵から個別に宇宙だよりの単品が発売されるようですので、発売されましたらまた別途記事を立ててご紹介いたします。

※2012/02/18追記 酒のキンコーが15セット限定で販売を再開したようです。酒のキンコーの特設ページ「宇宙を旅した焼酎」宇宙だより 25度 900ml×12本セットからどうぞ。

焼酎は定価が一番いい塩梅

リンク: プレミア焼酎転売で罰金 売上1・1億 - 社会ニュース : nikkansports.com.

本 格焼酎ブームが去ってなおプレミアム銘柄と呼ばれる銘柄は珍重する方が多いようです。ワインのようにぶどうの作柄によって味わいが大きく変わる酒類であれ ばワイナリーに入る収入も変わってきますのでビンテージとして珍重されるのもわかりますが、本格焼酎の場合は新酒と古酒をブレンドしたり、米や芋・麦など の作柄に応じて仕込みを調整することで出来る限り毎年同じ味わいを出そうとしているので、貯蔵年数によるビンテージ以外に蔵元にはプレミアムが発生するこ とはない状況です。とすれば特定銘柄に定価以上の値段をつけて買うのは味わいを買っているというよりは単に自己満足やブランド名を買っているだけです。
そ もそも蔵では定価の金額におじて原材料の仕込み方を調整していますので、定価くらいの金額を出してもらうのにふさわしい仕込をしています。ですから定価以 上のプレミアムをつけて買うくらいならばほかの銘柄を買ったほうが同じ金額でより満足することが出来ます。もう焼酎ブームも過去に過ぎ去りましたし、そろ そろ「本物とはなにか」ということに目を向けたほうが良いのではないかと思います。焼酎は定価が一番いい塩梅なのですから。

熊本県立南稜高校食品科学科初蔵出し

リンク: 高校生が仕込んだ焼酎の蔵開き 熊本 | NNNニュース.
リンク: 2年寝かせた焼酎でカンパーイ / 西日本新聞.

熊本県球磨郡あさぎり町にある熊本県立南稜高校食品科学科で初蔵出しという話題です。この高校は2005年に単式蒸留しようちゆう(当時はしようちゆう乙類)試験醸造の免許を取っており、毎年三年生が校内にある醸造試験室で米焼酎の醸造を正規の授業として行っています。しかもこの仕込みに使われる「ヒノヒカリ」もこの高校の中にある水田で育てられたもので、完全自家製という稀有な焼酎です。当然高校生はアルコール摂取が禁止されていますので、在学中は香りなどの試験にとどめています。球磨焼酎は寝かせたほうがおいしくなるという特性がありますので、2年間じっくり寝かせて成人式のときに改めて試飲することが決まっていて、この日の蔵出しとなりました。
こうした形で球磨焼酎という地元の文化を学べるというのは大変に貴重ですばらしいことだと思います。末永くこの授業が続いてくれることを望みます。