球磨焼酎酒造組合の地道な普及努力に敬意を表します

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リンク: 球磨焼酎 福岡で初の「案内人」養成講座 / 西日本新聞.
数年前の本格焼酎ブームの際に残念ながらあまり注目されなかった球磨焼酎ですが、地道な活動を続けられています。
球磨焼酎を醸している球磨地方所在の蔵元で構成する球磨焼酎酒造組合は2008年から地元熊本と大消費地である東京の2か所で酒販店・料飲店を対象とした「球磨焼酎案内人」講座を開いています。球磨焼酎の特性や飲み方だけでなく、歴史や文化的な背景も含めて、総合的に球磨焼酎を知ってもらおうという意欲的な講座です。
以前の焼酎ブームの折、主に薩摩焼酎の愛飲家や薩摩焼酎をメインとした居酒屋を中心に「ブーム後を見据えて鹿児島の焼酎が持つ文化的背景を知ってもらわなければ未来はない」などといった声がありました。焼酎ブームが終わった後、日本で芋焼酎を最も売っているのは宮崎・都城市の霧島酒造、居酒屋でよく見かける銘柄は同社の黒霧島、いま最も注目され勢いのある焼酎居酒屋を運営するAPカンパニーは宮崎地鶏と宮崎焼酎の居酒屋といった状況となりました。残念ながらブーム後を見据えた取り組みは上手く行かなかったか、もしくは結局行われなかったようです。そうした状況を踏まえると球磨焼酎のこうした地道な取り組みはブームを起こすほどではないにしても草の根的に球磨焼酎のよさを広めていくには良い方法だとおもいます。
また、こうした取り組みに併せて、どこかの展示場などで球磨焼酎前蔵元が集合した「球磨焼酎大試飲会」などを開催するとさらに良いのではないかと思います。全国各地で居酒屋や酒販店などが主催した「焼酎の会」が開催されていますが、そこでも球磨焼酎はあまり招かれていない状況です。組合独自の企画として、大試飲会を球磨地方の特産品の試食コーナーや直燗体験コーナーなども設けつつ開催するというのは案内人とは違った方向で草の根的な口コミが期待できます。
いずれにしてもこのような球磨焼酎の地道な取り組みによって数年後に状況が変化していることを期待したいと思います。

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