本格焼酎の値上げ

この記事は約2分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

リンク: 芋焼酎 1.8リットル100円上げ 来月以降 かす廃棄費上昇.
このBLOGを以前からこのBLOGをご覧頂いている皆様にとってはまたかと思われるかもしれませんが、何度も取り上げているかす処理に関する話題です。この記事では大手がメインですが、中小の蔵でも価格を上げるケースが増えています。非常に誤解が多いのですが、全部のかすが海洋に投棄されていたわけではありません。近隣の農家にかすを無償で譲渡して喜ばれていたケースもあります。むしろ中小蔵ではそちらの方がメインでした。しかし、海洋投棄が禁止されるとともに畑に撒くのもそのままではだめ(土壌への投棄という扱いになってしまう)となってしまったのが大きな原因なのです。この辺の事情に関しては以前の記事、「焼酎かす処理のあれこれ」(2005年1月19日)と「小規模蔵の焼酎かす処理に特例を」(2006年8月24日)をご覧頂ければ幸いです。
ただ、今回、多くの蔵が値上げしているのは必ずしもかす処理だけではありません。本格焼酎や泡盛は蒸留という工程が必要になりますが、蒸留はボイラーを用いて行うことが多く、燃料代はかなりの金額となります。原油価格は、一時期に比べて下がったとはいえ、引き続き高水準で推移しています。当然燃料価格も上がっており、今までは企業努力で何とか吸収してきたものもこの水準が長く続いていることで値上げも考えなければならないという状況になっているのも事実です。
呑兵衛として値上げは反対したいところではあるのですが、このような事情を見ていくとしかたないのかもしれないと思っていたりもします。皆様も是非ご理解頂ければ嬉しく思います。

タイトルとURLをコピーしました