第5回 清酒が復権する2つの前提

久々に「シリーズ/清酒の今後を考える」を書いてみます。
リンク: 焼酎ブーム巻き返せ、ライバル灘・伏見の酒が連携PR : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).
この記事を見る限り、ではありますが、どうも違和感を感じてならないのです。清酒が飲まれなくなったのは時代背景が変わったということよりももっと根本的なところではないかと思うのです。
では清酒の復権に必要なものとはなんでしょうか。これは「呑みやすくて美味しい」という単純なことだと思います。
まず、呑みやすさですが「いつでも気軽に」が重要です。清酒はどうしても「冷蔵庫で保存するのは面倒」「足が速いから一升は多すぎる」となりがちです。最近はカップ酒が人気ですが、冷蔵庫で保存しやすくてちょっとしたときに気軽に呑めるから人気なのです。本格焼酎も「直射日光にさえ当てなければ常温保存で問題ない」という手軽さが人気の一因でしょう。清酒ももっと保存が楽で気軽においておける商品にすることも考えていくべきであると考えます。実際に蔵元の中には作りをしっかりとしているために常温で置いておく方がうまくなる清酒を出しているところも出てきています。
次に美味しいという点ですが、これは以前からこのシリーズで書いているように三増酒や安易なアルコール添加を止めることです。清酒の基本は純米酒であるということに立ち返り、精米歩合はそれほど高くない純米だけれども美味しい清酒を仕込む、そしてアルコール添加をするときは自分たちの蔵で作った米焼酎や粕取り焼酎を適量使用する、これだけで味に対する評価はだいぶ変わるはずです。
こうした努力を業界全体で行っていけば「焼酎は臭い」というイメージが変わったように清酒に対するイメージも変わることでしょう。せっかく努力をするならばこうした努力をしてほしいと切に願います。

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