第1回 清酒は本当に急激に衰退したのか

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このところ、清酒が衰退しているという報道が極めて多くなっています。その報道では「ここ数年急激に衰退した」ということになっていますが、実はもともと1973年頃から徐々に衰退しています。バブル景気や地酒ブームといった一見すると清酒の需要が増えたかのような時期はありましたが、これは清酒内でのブランド志向の変化にとどまり、良くて微増、年によっては横ばいが関の山という状況です。バブルが崩壊し、地酒ブームが過ぎ去るとそれまで減らなかった分を一気に取り返すかのごとく需要は急激に減少していまいました。そのため、確かにこの数年の推移だけを見て「いままではそれほどでもなかったが、急激に減少」という報道になってしまっているようです。しかし、このようにここ数年で急激に減少したというのは必ずしも正確ではありません。
では、清酒はなぜ少しずつ衰退していったのでしょう。衰退するにはなにがしかの理由があります。それを今回から少しずつ考察し、私なりの提案をしていきたいと考えています。本格焼酎に関するblogで清酒のことを考えるのは変だと思われる方もおいでかもしれませんが、清酒と本格焼酎はともに日本を代表する国の酒-国酒(こくしゅ)であり、どちらかが衰退して良いなどということはないと私は考えています。また、本格焼酎の一つである粕取り焼酎は清酒粕を蒸留して作られるものであり、清酒の衰退=粕取り焼酎の衰退でもあります。その意味でも清酒の衰退は著しく困ったことなのです。
この話題は数回にわたって不定期に書いていきますので、よろしければおつきあい下さい。
※このコラムも含めて、私は清酒に対してあまり日本酒という用語は使いません。これは本格焼酎や泡盛も日本の酒であり、日本酒であるという信念からです。そのため、いわゆる「日本酒」についてはあえて「清酒」と記載しています。この点についてはあらかじめご了承下さい。

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