かごしま焼酎を楽しむ会が福岡で開かれる

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リンク: 福岡で鹿児島焼酎をPR メーカー8社が「楽しむ会」 : 南日本新聞エリアニュース.

博多パークホテルで開かれたこの焼酎の会、本文にはどこが参加したか書かれていませんが、写真で紹介されている五合瓶は左から小鶴くろ喜界島さつま無双赤ラベルさつま五代黒伊佐錦さつま黒白波田苑芋桜島黒麹仕立てのようです。ということは、小正醸造喜界島酒造さつま無双山元酒造大口酒造薩摩酒造田苑酒造本坊酒造の8社ですから、鹿児島の酒造業界における大手蔵が黒糖焼酎も含めてほぼ勢ぞろいしたことになります。
東京などの大都市圏で一番売れている芋焼酎は、各種統計によれぱ概ね「黒霧島」となるようです。ところがこの「黒霧島」は宮崎県都城市の蔵で鹿児島県ではないのです。また、大都市圏で焼酎といえば芋焼酎がほとんどであり、黒糖焼酎はあまり芳しくありません。そうした事情を踏まえて、まずは鹿児島から見て一番の大都市であり、いよいよ九州新幹線で一本につながる福岡でこのようなイベントを企画したということになるのだと思います。
都内を中心とする焼酎をメインとした居酒屋やバーは小さな蔵ばかりに目が向いていて、大手の蔵というと鼻で笑う風潮があります。私は、以前より中小の蔵が元気にやっていくためには大手の蔵もしっかりと市場を守って広げていく努力が必要である、という主張をさせていただいています。中小の蔵と大手の蔵は車の両輪であり、どちらかの調子が悪くなると業界全体が回らなくなります。大手は同じ品質の焼酎をチェーン系居酒屋から焼酎を専門としない普通の居酒屋まで満遍なく供給する力があります。中小はそうした力はありませんが、逆にマスに出回らない分、なかなか飲めないというところから物語が生まれ、こだわり居酒屋などでは必要なアイテムとなります。どちらがいい悪いではなく、両方が正しく伸びないと焼酎業界はきちんと成長していかないのです。
今回のような催し物は、従来中小の蔵を中心にやっていました。大阪焼酎でっせにしても横浜本格焼酎・泡盛大選集にしても中小の蔵が中心です。その陰で大手はいまいち注目されてこなかったわけですが、こうしたイベントを定期的に開催、出来れば東京や大阪などの大都市圏でも催行していただきたいと願っております。それが焼酎業界全体のためになると思います。

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