これで納得!焼酎の種類がすべて判る!

3.いも焼酎はどんな焼酎ですか?

いも焼酎はさつまいもと米麹、あるいはさつまいも麹から作られる焼酎となります。さつまいもはでんぷん質が少なく、麹にしてもアルコールが出来にくいため、一般的に米麹で仕込みます。鹿児島県が一大生産拠点であり、鹿児島で酒と言えばいも焼酎のことを示します。第一次焼酎ブームの際には「すっきり」「さっぱり」という流れだったため、香りが濃厚で味わい深いいも焼酎は「臭い」「くどい」と見られてしまい、注目されませんでした。味わいは甘い舌触りが特徴で、香りは米や麦に比べて際だちます。これは麦や米と異なり、常圧蒸留(用語集参照)で蒸留されることが多いこととさつまいも自体の香りや甘みが米や麦と違って強いことが理由と考えられています。

前述の通り、さつまいものみではアルコールが造りにくいため、第二次世界大戦後の米が不足した時期に闇市で売られていたヤミ酒を除いて、いも焼酎は米麹にさつまいもを掛ける商品のみでした。しかし、1998年に国分酒造協業組合(現.国分酒造株式会社)が、商品としては日本初となるさつまいも100%焼酎を発売して以来、色々な蔵元からさつまいも100%焼酎が発売されるようになりました。

もともといも焼酎は鹿児島県および宮崎県の特産です。干し芋で知られる茨城県と鳴門金時が有名な徳島県で若干生産されていたものの大多数は鹿児島・宮崎でした。焼酎ブームを経た現在では、地元で採れるさつまいもを使用した芋焼酎が全国各地で生産されるようになり、2009酒造年度には麦焼酎の出荷量(麦焼酎は20万8000キロリットル、いも焼酎は21万キロリットル)を上回りました。

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4.麦焼酎はどんな焼酎ですか?

麦焼酎は、焼酎の種類としては、大麦と大麦麹、あるいは米麹から作られるのが一般的な焼酎となります。大分の名産品という印象の強い麦焼酎ですが、元々は長崎県壱岐地方で長らく生産されてきたものであり、数百年の歴史を持ちます。麦焼酎といえば大分というイメージが強くありますが、これはここ30年くらいのイメージであり、歴史的には壱岐焼酎が麦焼酎の元祖となります。味わいや香りは同じ麦から作られるウイスキーに近く、洋酒がお好きな方が焼酎になじむにはもっとも適切といえるでしょう。

従来大都市圏では焼酎といえば麦焼酎というイメージがありました。これは三和酒類の「いいちこ」や二階堂酒造の「二階堂」の知名度によるところが大きく、昭和50~60年代の第一次焼酎ブームの際には二階堂のとっくりやいいちこのボトルをキープしておくのが流行りました。今回の焼酎ブームの素地を作ったのは「いいちこ」や「二階堂」と言っても良いと思われます。

前述しましたとおり、大分県と長崎県壱岐島が生産拠点です。大分では、減圧蒸留(用語集参照)・イオン交換樹脂(用語集参照)という手法で作られることが多く、すっきりとした飲み口の麦焼酎が主流です。また、最近では常圧蒸留(用語集参照)を使用して、個性ある製品を出している蔵も登場しています。一方、壱岐では伝統的な製法(主原料は麦、麹は米麹、常圧蒸留、米麹と麦の配合比率は約1:約2)を守る7軒の蔵が残り、個性を競っています。

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5.米焼酎はどんな焼酎ですか?

米焼酎と称される焼酎は米と米麹から作られます。後述する粕取り焼酎は清酒を醸造した酒粕から蒸留されますが、米焼酎は米を精米し、米麹と掛け合わせることで生産される焼酎となります。主な生産地は熊本県人吉市を中心とする球磨盆地です。また、最近では清酒蔵が清酒製造の閑散期に米焼酎の蒸留をすることが増えており、全国各地で米焼酎が生産されるようになっています。香りや味わいは吟醸酒に近く、比較的焼酎初心者でも取っつきやすい焼酎といえます。従来、減圧蒸留(用語集参照)で作られる銘柄が主流でした。しかし、このところの焼酎ブームで米焼酎が本来持っている香りや味わいを見直す動きが大きくなり、それにともなって従来の製法で作られた米焼酎が徐々に増えてきています。

主な銘柄としては高橋酒造の「白岳しろ」や繊月酒造の「繊月」などが挙げられます。

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