「本当の」樽熟成焼酎が解禁されるのはいつか

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リンク: 朝日新聞デジタル:洋酒樽で5年焼酎きらめく/2800本限定-マイタウン兵庫.

洋酒の樽に5年間寝かせた五穀米焼酎を売り出すという話題です。焼酎は蒸留酒ですので、ウイスキーやブランデーなどと同じように樽に寝かせることで樽の色合いや風合いが付いて、より複雑な味わいへと変化していきます。本文では「完成した焼酎は薄い琥珀(こ・はく)色に染まり」とありますが、実際に5年間樽貯蔵したらこの程度の色合いではなく、もっと濃い琥珀色になります。それがこの程度なのは焼酎には「光量規制」(着色規制)と呼ばれる通達が存在しているためです。詳細に関してはリンク先でご確認頂きたいのですが、この規制があるために何年樽に寝かせても色を薄く必要があり、焼酎の樽貯蔵はあまり一般的ではないのが現実です。
「麦焼酎は樽に寝かせることでウイスキーと同じような味わいになるから規制されているのだ」などといった穿った見方もありますが、これは真実の一部を付いていると思います。確かに麦焼酎ではそういう可能性もありますが、米焼酎や黒糖焼酎ではまた味わいが変わるはずで、ウイスキーなみに寝かせ、深い琥珀色に輝く樽貯蔵黒糖焼酎はウイスキーとは全く違った味わいになるはずで、ぜひ飲んでみたいと思います。酒類に対する自由競争が進んでいるのですからそろそろこうした無駄な規制はなくしていく時期に来ているのではないでしょうか。

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