世界初のなでしこ酵母麦焼酎「なでしこ」(壱岐の蔵酒造)で乾杯

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女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」の国民栄誉賞受賞が決まりました。いろいろと勘ぐる向きもありますが、日本国内に感動と喜びを与え、さらにサッカー界では史上初めての国際大会での世界一ですから、ここは素直に受けて入れたいものです。
なでしこといえば花ですが、実は日本では世界でも珍しい花から酵母をとり、それを酒造りに生かそうという研究が進んでいるのです。その研究をしているのが東京農業大学の中田久保教授の研究チームで、日本各地の蔵元が参加する「東京農大花酵母研究会」と協力しながら花から酵母を抽出し、実際に醸造して研究が進んでいます。いまでは13種類もの花から日本酒や本格焼酎の醸造に利用できる酵母が抽出されており、さまざまな日本酒が市場に出回っています。ところが、花酵母で仕込んだお酒は香りが華やかになる反面、高い温度と酸に弱いため、温暖な地域で醸造され、製造過程において白麹・黒麹から強い酸が出る焼酎においてはなかなか花酵母の製品が登場しませんでした。
壱岐焼酎「壱岐っ娘」の蔵元として知られる壱岐の蔵酒造(旧.壱岐焼酎協業組合)は、2001年からこの課題に挑戦、試行錯誤の末、高い技術力を持って翌年には本格麦焼酎「なでしこ」の製品化にこぎつけました。この焼酎は花酵母由来の気品ある香りはきちんと残したままで麦焼酎のしっかりとした豊かな味わいを実現しています。花酵母で仕込まれた日本酒は好き嫌いが大きく分かれるところなのですが、この「なでしこ」は花酵母が苦手だった人もスムーズに飲める、そんな素敵な仕上がりになっています。
ぜひ、高い技術力で世界一に輝いたなでしこジャパンの功績に思いをはせながら、高い技術力で生産に成功した世界初の花酵母麦焼酎「なでしこ」を味わってみてはいかがでしょうか。

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