FOODEX JAPAN 2007 レポート4~若松酒造・山元酒造・小正醸造~

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FOODEX JAPAN 2007のレポート4回目は鹿児島の蔵元の続きで3ブースをお伝えします。
1.若松酒造
「わか松」が代表銘柄の若松酒造さんは黒麹で仕込んだ「薩摩一」がいま一番推薦している焼酎だそうです。取り扱いも増えているとのことで、そういえば我が家の近くでも薩摩一を売っているところが増えています。試飲で飲み比べてみましたが、レギュラー酒であるわか松と比べてこくがありますが、後味は切れる感じで呑みやすい焼酎です。黒麹独特のえぐみのようなものは余り感じませんでした。私はお湯割りで呑みたいと思いましたが、ロックでもゆるゆると飲み続けられそうな焼酎です。ブース自体も薩摩一を前面に押し出しており、若松酒造さんの意気込みが感じられました。
2.山元酒造
さつま五代」の山元酒造さんでは試験的に醸造されているという「農林2号」というサツマイモを使用した本格焼酎をブースの前面に押し出していました。農林2号はかつて鹿児島の芋焼酎造りにはなくてはならないサツマイモでしたが1966年に登場したコガネセンガンに取って代わられてしまい、現在では芋焼酎用としては使用しなくなっています。この伝統あるサツマイモを復活させようというのが山元酒造さんで行われています。山元酒造さんは自社農場を持っており、自社栽培のサツマイモも使用されています。この農林2号も自社農場で栽培されているものを使用しているとのことでした。本格的な市場デビューはまだ先のようですが、試飲した印象では大変に美味しく店で買えるようになったらぜひ試してみたい銘柄になりそうです。
3.小正醸造
さつま小鶴」を醸している小正醸造さんは2007年2月に黄麹で仕込んだ「小鶴黄麹」を発売されたということもあって、ブースは黄麹一色でした。こだわりの商品では黄麹の焼酎も登場していますが、一般家庭で普通に購入出来る所までは行っていないということで、白や黒ばかりではなく黄麹も手軽に変える普通の芋焼酎になって欲しいという願いから今回発売したそうです。試飲してみましたが香りはくどくなく、味わいがすっきりしている芋焼酎でした。黄麹というとロック向きの焼酎が多いのですが、個人的な感想としてはこれは濃いめのお湯割でゆるゆるといけそうな気がします。発売したばかりなので店頭ではまだ見掛けない地域もあると思いますが、普段呑み用として今後が楽しみな焼酎です。
次回は泡盛関係ブースのレポートを致します。

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