大使館の晩餐会で提供、そして全外交官をきき酒師・焼酎きき酒師に

リンク: 朝日新聞デジタル:SAKE、輸出促進へ協議会 首相「飲んでPRする」 - 政治.

首相が飲んでPRしても諸外国にはたいした影響はないと思います。それよりもそれぞれの国にある日本の大使館や領事館に日本酒と焼酎を常備して、晩餐会などで積極的に振る舞うことが重要ではないでしょうか。さらに全ての外交官にきき酒師や焼酎きき酒師の資格取得を奨励し、取得していなければ大使になれない、というくらいの思い切った対策をすることで国際外交の舞台に日本酒と焼酎を乗せることが可能になると思います。日本の外交官は欧米を上、日本を下としてみることが多いような気がしますが、こうした対策でそんな特権エリート的な意識もいい方向に発揮できるのではないでしょうか。せっかくですから思い切った対策を希望します。

「本当の」樽熟成焼酎が解禁されるのはいつか

リンク: 朝日新聞デジタル:洋酒樽で5年焼酎きらめく/2800本限定-マイタウン兵庫.

洋酒の樽に5年間寝かせた五穀米焼酎を売り出すという話題です。焼酎は蒸留酒ですので、ウイスキーやブランデーなどと同じように樽に寝かせることで樽の色合いや風合いが付いて、より複雑な味わいへと変化していきます。本文では「完成した焼酎は薄い琥珀(こ・はく)色に染まり」とありますが、実際に5年間樽貯蔵したらこの程度の色合いではなく、もっと濃い琥珀色になります。それがこの程度なのは焼酎には「光量規制」(着色規制)と呼ばれる通達が存在しているためです。詳細に関してはリンク先でご確認頂きたいのですが、この規制があるために何年樽に寝かせても色を薄く必要があり、焼酎の樽貯蔵はあまり一般的ではないのが現実です。
「麦焼酎は樽に寝かせることでウイスキーと同じような味わいになるから規制されているのだ」などといった穿った見方もありますが、これは真実の一部を付いていると思います。確かに麦焼酎ではそういう可能性もありますが、米焼酎や黒糖焼酎ではまた味わいが変わるはずで、ウイスキーなみに寝かせ、深い琥珀色に輝く樽貯蔵黒糖焼酎はウイスキーとは全く違った味わいになるはずで、ぜひ飲んでみたいと思います。酒類に対する自由競争が進んでいるのですからそろそろこうした無駄な規制はなくしていく時期に来ているのではないでしょうか。

本格焼酎・泡盛は輸出とともに国内における定着もしっかり考える時期に来ている

リンク: 日本酒・焼酎、世界にPR=月内にも推進協議会―政府 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com.
リンク: FNNニュース: 古川国家戦略担当相、....
リンク: 日本酒や焼酎の海外展開 政府が支援プロジェクト立ち上げへ - SankeiBiz(サンケイビズ).

先日お伝えした「国家戦略大臣が焼酎を「国酒」として認め、海外進出支援に乗り出すと表明」の続報的な内容となっています。日本酒を国酒(こくしゅ)として海外に広く紹介しようということを初めてうちだしたのは大平内閣の頃だそうですが、外務省の外交官は日本酒があまりお好きではなかったようで、海外公館にはワインばかりがそろうという有様でした。スシブームなど様々な日本関連ブームを経て、ようやく日本酒の海外進出の土台が整って来たこともあり、最近では海外公館にも日本酒が少しずつ増えているようです。
一方で日本国内で独特の発達を遂げたもう一つの酒類である本格焼酎・泡盛も国酒として扱おうという動きは20世紀には全くなく、焼酎ブームを経て、ここ数年でようやく国の酒であるという意識が広まってきました。いまでも日本酒を専門で扱う酒販店の一部にはこちらのお店のように「焼酎にも文化があることは分かりますが、このお酒が飲む人のこころを癒し、明日の活力を与えてくれるような民族のお酒「国酒」なのでしょうか?」(神田和泉屋だより189号、2004年4月より引用)と主張するところもありますが、日本酒と同じく、酵母と麹を使用し、独特の進化を遂げてきた本格焼酎・泡盛もまた日本を代表する酒類であることは疑う余地のない事実です。

これらの記事で取り上げられているワインは、それぞれの国できちんとした文化として普及しています。国内であまり飲まれていないものが国の酒として海外へ広まるとは考えにくいですから、やはり国内での定着も重要だと思います。焼酎ブームに乗って知名度を上げた飲食店や酒販店には「焼酎の会をやっても同じことの繰り返しで意味がない」などといっているところもありますが、そうしたことをいう店の会は、内に内に籠もり閉鎖性を強くしていったことで主にその店の信者である常連客がターゲットで、会の主役は店の信者になっている蔵です。それでは客からも蔵からも飽きられ、人が集まらなくなります。それを「意味がない」と言い訳しているだけです。本当に同じ会が無意味なのかといえば、例えば完全オープンで来場者を集めている横浜焼酎委員会の本格焼酎・泡盛横浜大選集は口コミが口コミを読んで毎回満員御礼となるだけでなく、常に新しい人も参加してきていて、焼酎の普及定着に欠かせない存在となっています。ブームの時に一定の知名度を得たのに内に内にと籠もったところが、ブーム終了後に足を引っ張る存在となってしまっているのは本当に残念なことです。

蔵や愛好者だけでなく、飲食店や酒販店も含めて、国の酒としての焼酎・泡盛がきちんと定着して行くにはどうしたらよいのか、単に斜に構えてすねているのではなく、もう一度しっかり考え直さなければならない時期に来ていると思います。そうでなければいくら輸出の声を大きくしても尻すぼみに終わってしまうことでしょう。そして繰り返しになりますが既に日本酒も本格焼酎・泡盛も海外へ輸出している蔵がありますから、そうしたところの足を引っ張らないようにきちんと考えて頂きたいと思います。

第10回本格焼酎・泡盛横浜大選集開催決定!

リンク: 横浜焼酎委員会 Annual Convention 2012 第10回本格焼酎・泡盛横浜大選集.

昨年は東日本大震災の影響で中止となった本格焼酎・泡盛横浜大選集ですが、今年は無事に開催が確定しました!日本最大の焼酎と泡盛に関するイベントでありながら全てを横浜焼酎委員会という愛好者たちの手弁当で取り仕切ってしまうというイベントです。蔵元・酒造メーカーや酒造組合、居酒屋・酒販店などの業界関係者による酒類関係のイベントは多々ありますが、酒類の愛好者だけで組織された任意団体が開催するイベントとしては、入場者数などの面でおそらく世界的に見ても上位になるのではないかと思います。
このイベントがすごいのは、九州のみならず神奈川県や伊豆諸島の蔵元も参加しているという幅の広さと参加していない蔵の焼酎・泡盛もテーブルに並べて、とにかく日本で飲める焼酎・泡盛は全部出してしまおうという心意気です。参加している蔵元も「参加しない蔵の酒を並べるなんて」などという野暮なことはいわず、日本最大の焼酎・泡盛イベントを心から楽しんでいる方々ばかりだというのもまたすごいことだと思います。
このイベントに参加されている皆様も「俺は参加費を払った客だぞ」などとはいわず、同じイベントを作る「同士」として無茶無体をしないというのもまたこのイベントが10年続いた理由だと思います。

2012年のチケットはチケットぴあの販売ページで2012年5月12日(土)10時から発売されます。年を追うごとに早く完売していますので、「行きたい」と思われた方は早めの入手がベターです。私も参加予定ですので、当日は会場でお逢いしましょう!