鹿児島県産芋焼酎が出荷減(2007酒造年度の鹿児島県本格焼酎生産量・出荷量から)

リンク: 芋焼酎の出荷量10年ぶり減 本場鹿児島、ブーム小休止.

微量でも伸びていた鹿児島の芋焼酎ですが、ついに2007酒造年度のトータル実績で減量となりました。ここ数年のブームは「本格焼酎ブーム」ではなく「薩摩焼酎ブーム」であったと私は考えているのですが、ついにブームも終わり下降期に入ったということだと思います。多くのメディアでは値上げの影響を指摘していますが、おそらく値上げばかりではなく、鹿児島の芋焼酎が普及したことで何処でも呑める酒になり、一部では飽きが見え始めていることも原因でしょう。日本全体でどの程度の出荷量になったのかは今後の統計を見たいと思いますが、私が知る限り、今まで芋焼酎を呑んでいた人々が麦焼酎や米焼酎へ手を伸ばしはじめている節が見受けられます。東京での話になりますが、従来、鹿児島の芋焼酎しか置いていなかったところが、少しずつですが宮崎の芋焼酎や麦焼酎を並べはじめています。また、少し毛色の違うものということで球磨焼酎へ手を伸ばしたり、泡盛を並べてみたりする店も増えています。

一方で、市場的にはまだまだ全ての都道府県で確実に本格焼酎が呑まれているわけではなく、大都市圏が中心になっているのも事実です。ただ、今まだ本格焼酎の呑まれていない場所は街の酒屋さんがあまり残っていないか、残っていても清酒文化圏ということで本格焼酎に対して理解があまりない酒販店が多いと思っています。従来本格焼酎に理解のある小規模な街の酒販店を相手に特約店制度によって、文化的側面を伝えながら拡販を行ってきた本格焼酎業界は戦略の見直しを迫られているのも事実です。

とはいえ北海道や東北といったマーケットも残っていますし、大都市圏でもまだまだ全ての店に入っているわけではありません。このBLOGでは何度も書いていますが、今後はマスに対してアプローチする大手蔵とそこから入ってきた人をしっかりと捕まえる中小蔵が上手く連携をして車の両輪となって戦略を進めていくことが大事だと思っています。今までのような伸びは望めないにしても緩やかに成長していく余地はまだまだたくさんあるはずです。本格焼酎ファンとして、今後の展開に期待していきたいと思います。

第1回東京島グルメ 焼酎利き酒の会

2008年8月23日に東京都の外郭団体、財団法人東京都島しょ振興公社が運営する竹芝埠頭にある島嶼地域振興を目的とした「東京愛らんど」というアンテナショップで「第1回東京島グルメ 焼酎利き酒の会」という会が開かれました。

あまり知られていないのですが、伊豆諸島は明治になる前から本格焼酎が生産されており、壱岐や南九州に並ぶ本格焼酎の一大産地です。伊豆諸島の本格焼酎は知る人ぞ知るという通好みの焼酎としてあまり一般に知られることはなかったのですが、名産品として売り出していこうということから今回のイベント開催となったようです。

イベントには八丈島の八丈興発さんと新島の宮原酒造さんがいらっしゃいました。伊豆全島の焼酎が1本ずつ並び、島の味覚が楽しめ、大変に面白いイベントであったと思います。

普段あまりこういう試飲会に慣れていない公社主催で、さらに初めての試みであったためか、全体的に手際が悪く、試飲の時間が正味1時間程度となってしまったのは残念でした。とはいえ、伊豆諸島の本格焼酎を売り出そうという気概は大変にすばらしいものであり、本格焼酎ブームによって東京の居酒屋でも本格焼酎が当たり前に呑まれるようになったことで、伊豆諸島の酒も東京の地酒であるというイメージが根付いていってくれると本格焼酎の更なる市場拡大につながると思います。

ぜひとも第2回第3回と続けていってほしいものです。