米焼酎/繊月大古酒(繊月酒造)

繊月酒造さんの代表銘柄である繊月を土中で30年以上寝かせたものを商品化したのが繊月大古酒です。化粧箱に入れられ、白い瓶に入った中身はトロトロとした米焼酎です。複雑な味わいは一言では言い表せません。「焼酎が熟成するというのはこういうことなのか……」と驚くこと間違いなしです。

本格焼酎を寝かせて、といっても10年くらいが多い中で30年以上寝かせたものを計画的に出している繊月酒造さんはたいしたものだと思います。ここは様々な古酒を持っているのですが、繊月酒造さんの古酒は本当に日本の本格焼酎界における至宝だと思います。

30年以上も寝かせているので値段的にはそれなりにしますが、ぜひとも一度ストレートでちびちびと呑んで欲しい、そんな逸品です。

麦焼酎/赤鹿毛(柳田酒造)

私の好きな銘柄ですが、芋焼酎ばかりではなく違った種類の焼酎もご紹介して行こうと思っています。今回は数ある麦焼酎の中から柳田酒造さんの赤鹿毛(あかかげ)をご紹介します。

麦焼酎一本での生産を続ける柳田酒造さんは宮崎県都城市にあります。代表的な銘柄は減圧・イオン交換ろ過ですっきりまとめた「」です。この技術を生かして、常圧より少しだけ圧力を下げ、でも減圧までは下げきらない微妙な圧力調整を行って蒸留しているのが赤鹿毛になります。常圧と減圧の間を取るというのは大変に難しい技術で、柳田さんのほかにはあまり聞かない手法です。

独特の香りがするとともにお湯で割ると麦の甘みが引き立つ常圧と減圧のいいとこを取ってきた麦焼酎です。麦焼酎をはじめて飲んでみるという方にお勧めの出来る麦焼酎だと思います。

2007/04/20追記
熊本国税局が主催する「平成19年酒類鑑評会」において、赤鹿毛が優等賞入賞を果たしました。記事を挙げた直後にこの快挙。ファンとして大変に嬉しく思います。

いも焼酎/さつま白波(薩摩酒造)

久々の好きな銘柄ですが、今回は鹿児島の王道、さつま白波をご紹介します。

もう私が改めてご紹介するまでもなく、鹿児島の芋焼酎としてその名を知られるさつま白波はスーパーなどでもよく見かけるようになってきました。スーパーなどでよく見かけるということで敬遠される向きもあるかもしれませんが、本格焼酎はそう名乗るために基準を厳密にしており、混ぜ物などで増量することが出来なくなっています。さらにさつま白波は「薩摩焼酎」の地理的表示もしています。これを名乗るためにはサツマイモは全量を鹿児島県産でまかなわなければならないのです。作りもしっかりとされており、安心して呑める焼酎といえます。

味わいは「これぞ芋焼酎」というしっかりとした味わいと香りが特徴です。いわゆる「ロクヨン」と呼ばれるお湯割の文化を大都市圏にもたらしたのはさつま白波の広告でした。それだけにさつま白波はお湯割りでうまい焼酎といえます。ロックではその価値が半減してしまうことでしょう。

もっとも手軽に買えて実は味わいもしっかりしている本格焼酎はさつま白波であるといえます。今までなんとなく敬遠されていた皆様もぜひ一度お湯割りでお試しください。

球磨焼酎のロゴマーク決まる

少し前のニュースになりますが、2007年3月21日に球磨焼酎酒造組合は球磨焼酎に関する統一ロゴを策定しました。米粒にひらがなの「く」を図案化したもので、今後は球磨焼酎各銘柄に付けるほか、ポスターなどにも活用していくそうです。見本では米粒の色は水色に塗られていたのですが、商品ラベルなどによってこの色は変化するとのこと。今回のロゴ策定に併せて球磨焼酎酒造組合の公式サイトも立ち上げるそうで、どんなサイトになるのか楽しみです。

芋焼酎ブームが去りつつあり、ブームの恩恵を必ずしも受けきれなかった面のある球磨焼酎ですが、広報活動によって、少しでも球磨焼酎のおいしさに目覚める方が増えてくれれば嬉しいのですが......。これをご覧の皆様も芋一辺倒ではなく、ぜひとも美味しい米で作られた球磨焼酎をお試し下さい。ライトな焼酎から何十年も寝かせた逸品まで様々な世界が広がっています。芋とは違った味わいに驚くことでしょう。

公式サイトの開設が確認出来ましたらまたこのBLOGでもお知らせ致します。

2007/06/06追記.球磨焼酎酒造組合の公式サイトが完成していたようです。アドレスはhttp://www.kumashochu.or.jp/になります。