球磨焼酎を醸す高校が登場!

4月から熊本県球磨郡あさぎり町にある熊本県立南稜高校に2005年4月から「醸造」という科目が新設されます。

そのため、同高校では国税庁から試験製造免許を取得するべく申請を行っておりましたが、3月12日に蒸留設備などが完成したそうです。試験製造免許なので正式な焼酎蔵と呼べるか判りませんが、「南稜焼酎蔵」と名付けたその心意気を買って、球磨焼酎29番目の蔵元と数えたいと思います。

後継者育成を視野に入れた球磨焼酎酒造組合が全面的にバックアップして、ここで造られる焼酎は全て本物になります。また、ここの特色は米も自分たちで生産したものを使用している「純南陵高校産」の焼酎であること。本格焼酎が今後進むべき方向性を締めているようで嬉しくなる話ですね。将来的には更に研究が進められるように東京農業大学との連携を行うことも想定しているそうです。高校で基礎を学び、大学で技術と人脈を発展させ、大いに刺激を受けてさらに美味しくなった球磨焼酎が登場するのもそれほど遠い未来の話ではないようです。

ただ、残念なのは取得している免許が試験製造免許のため、製造された焼酎は基本的に全て廃棄されてしまうとのこと。未来の球磨焼酎の担い手が生産した焼酎を味わうことが出来れば、球磨焼酎の奥深さも判りますし、既存の蔵元も刺激を受けるかもしれません。また、地域活性化という点でも球磨焼酎のラインナップにひと味加わるわけで、大変に素晴らしいことだと思います。特区申請などで上手くこの焼酎を活かすことが出来ないか、ぜひ関係者の皆様にはご検討頂きたいところです。

※この記事の作成にあたっては焼酎盆地というサイトを通じて球磨焼酎の普及に力を入れておられるSASANABA様にご協力頂きました。

焼酎の甲乙逆転も安心できず

本格焼酎・泡盛ブーム 乙が甲を逆転

本格焼酎派としては大変に嬉しいニュースではありますが、本文中に載っている

〇四年の甲類は前年比3・8%増の五十二万五百二十二キロリットル、乙類は17・2%増の五十二万六千五百六十八キロリットル。
という記述を見るといささか不安になります。
徐々に増えていったのであれば、需要にあわせて無理なく伸びているといえるのですが、17%もの伸びということですとブームということで急速に生産量を拡大していると予想できます。そうなると体力に見合わない投資を無理にしてしまって、生産量を増やしたケースもあるでしょう。本格焼酎はブームによって市民権を得ましたから、ブーム終了後に若干停滞したとしても緩やかな成長軌道を描くことは間違いありません。しかし、経営体力にあわない投資をしているとブーム終了後の"踊り場"を過ごすことが出来なくて、最悪の場合は閉鎖などの道を歩んでしまうことも想定されます。
ブームは出来る限り長く続いて欲しいとは思いますが、これらのニュースに惑わされて「まだまだ伸びる」と無理な投資をすることなく、ブーム後にも続けていけるように体力を温存して欲しいと一飲兵衛としては思います。これ以上、美味しい焼酎を造る蔵がなくなってしまわないように......。