石原けんじ氏の焼酎論集

石原けんじ大佐先生 焼酎論集

インターネット上で本格焼酎に関する発言をされている方は多数おいでになりますが、宮崎焼酎ならびに粕取り焼酎に関する知識と観察力の鋭さでは、この論文・エッセイを書かれている石原けんじ氏がおそらく一番ではないかと思います。フットワークは軽く、余計な修飾語でごまかすことなく、しかし直接的でもなく、非常にゆるやかな表現で文章をまとめられています。
本格焼酎の世界はこれほど奥が深いのだ、ということを理解する意味でも貴重な論文集です。ぜひ一度ご覧ください(^^)

復活する蔵

地元のお酒で街おこし~五ヶ瀬にワイナリー、東郷では酒造会社
30年ぶりにカメ壺仕込み焼酎が復活/垂水・八木酒造

上の記事は宮崎県と鹿児島県でそれぞれ蔵が復活するという話をまとめた記事です。
このところの焼酎ブームの影響で廃業しかかった蔵が息を吹き返しています。そして、焼酎が大都市で注目されたことを受けて、地元でも再び地元の焼酎を見直す動きも見え始めました。その動きがこうした一度は廃業してしまった蔵の復活、そして免許の移転による事実上の新設につながっていると思います。
果たしてどんな焼酎が醸し出されるのでしょうか。いまから大変に楽しみです(^^)

2004年焼酎メーカー売上高ランキング

焼酎売り上げ好調、1位はいいちこ 九州沖縄の老舗強し

焼酎メーカーの売上高ランキングというのが帝国データバンクから公表されましたが、あれは甲類焼酎も入っているのですね。
朝日新聞だけ詳細なランキングが出ていたのですが、

1.三和酒類いいちこ
2.アサヒ協和酒類製造甲類焼酎 大五郎
3.雲海酒造雲海
4.福徳長酒類博多の華
5.薩摩酒造さつま白波
6.二階堂酒造二階堂
7.高橋酒造白岳
8.霧島酒造黒霧島
9.神楽酒造くろうま
10.岩川醸造おやっとさあ
※()内は主要銘柄です。
となっています。2位のアサヒ協和酒類は大五郎という甲類焼酎をメインにした酒造メーカーです。それ以外は全て本格焼酎をメインに販売しているメーカーです。タカラやキリンなどが入ってこないのは「売上高に占める焼酎の比率が50%」を超えていないからでしょう。

焼酎の売上高が50%以上を占めるということでランキングを取れば当然焼酎以外にも手広く事業展開をしているタカラなどのメーカーは除外されますから、その結果として焼酎専業である「九州・沖縄の老舗(しにせ)蔵元が41社を占め」るのも当然のことと思われます。この手のランキングはデータの取り方によって、結果がかなり左右されますから、提供される側の消費者も慎重に取り方やまとめ方を見極める必要があると思います。

とはいえ、今回のデータで嬉しいのは美味しい焼酎を造っている蔵元が健闘されている事実が数字からも現れているところですね。特に「繊月」という米焼酎を醸している繊月酒造が38位というのは芋焼酎が強い情勢の中で大変に喜ばしいことだと思います(^^)
繊月酒造さんにはぜひともがんばって頂きたいところです!

ニューヨークで本格焼酎の試飲会

世界に広がれ芋焼酎の香り NYで試飲会/鹿県など4社

大海酒造、万膳酒造、軸屋酒造、寿福酒造場がニューヨークで試飲会を行ったようです。日本の本格焼酎が海外でも受け入れられれば、ブームが終了したあとの販路としても有効ですから、今回のような試みは期待できます。
国内で本格焼酎が足りない事情もありますし、芋焼酎の実際に輸出が始まるのはしばらく先の話になるのでしょうね。一方で米や麦はすぐにでも出せそうな気がします。じっくり熟成させた米焼酎や麦焼酎はウイスキーなどには負けない上物のスピリッツですから、期待したいところです。

「泡盛品質表示基準」がスタート

泡盛品質表示基準きょうスタート

「本場泡盛」の品質表示基準が今日の出荷分からスタートとしました。メインの施策は年数表示の厳格化です。
例えば従来「五年貯蔵」となっていた場合、五年貯蔵した本場泡盛が全体の50%を超えていれば問題ありませんでした。今後は「五年貯蔵」とする場合は五年以上貯蔵した本場泡盛だけで構成されなければならなくなりました。

これについては業界内では様々な意見や思惑と賛否両論様々な意見があります。作る側、売る側、呑ませる側を巻き込んで様々な意見が飛び交ったのも事実です。でも、一呑兵衛としては、この基準によって多種多様な美味しい泡盛が呑めれば、それで問題ないと思います。私としてはこの自主基準で泡盛がどうなるのか、暖かくも冷静な「舌」で判断したいと思っています。